好評!大阪メトロの「バイローカル」冊子

川本裕司
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 大阪市南部の大阪メトロ御堂筋線西田辺、長居、あびこ3駅周辺の店の情報をまとめ、同社が各駅で無料配布している冊子・メトロバイローカルマガジンが好評だ。地域での買い物を促すバイローカル運動を後押しするため、地元の女性たちが編集を担っている。

 冊子は3駅版ある。昨年6月初旬に「創刊準備号」1千部が発行され、同月下旬に各2千部を増刷した。11月には「創刊号」が出され、西田辺、長居両版は各3500部、あびこ版は5千部を印刷した。

 A5判、10ページ。創刊号では3駅から半径500メートル程度の範囲にある阿倍野、住吉、東住吉の3区でリストアップした約230店から、個性豊かな計約30店を紹介している。商品やメニューの価格が表示され、店の地図も付いている。

 西田辺版は「くらしの風景」と題し、カフェ6店と古書3店を取り上げた。長居版は「NAGAI DAYS」とうたい、パンやたこ焼き、鶏肉、漬物など専門店11店をまとめている。

 「あびこワンダーランド」との表題をつけたあびこ版は、イタリアフランス、タイ、インドネシアなど6カ国の9料理店を特集し、旅気分をかきたてる。

 編集長役は、地元在住で、この地域のバイローカル運動にかかわってきた2人の女性だ。

 西田辺を受け持った加藤麻理子さん(33)は「子育て世代を意識して編集したが、思った以上に反響が大きい」。長居、あびこを担当した保坂優子さん(44)は「地元の人が地元をもっと知りたくなるよう、お店の魅力を丁寧に伝えるよう努めている」と話す。

 鉄道会社が沿線全体ではなく個別の駅に焦点をあてた冊子を出すのは珍しい。昨年8月からはインスタグラムでの情報発信も始めている。

 大阪メトロは、2013年から始まった大阪市南部のバイローカル運動に注目し、3駅周辺で空き家を店舗などに改修し、地域の魅力を高める事業に昨年乗り出した。西田辺では長屋の改修を手がけ、入居が1件決まっているという。

 大阪メトロまちづくり推進課の担当者は「それぞれの駅周辺の特徴がわかり、住みたくなるような街の魅力を伝えたい」と話す。

 冊子は3駅に設置したラックと掲載店のみで配布されている。今年4月に第2号、夏に第3号をそれぞれ発行し、いったん完結する見込みだ。(川本裕司)