土俵で脳振盪、「取り直し」は認めず 角界が新ルール

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 日本相撲協会の審判部は、力士に脳振盪(しんとう)など体調に異変が起きた場合、取り直しの一番に出場させない新ルールを設ける方針を固めた。21日、協会関係者が明らかにした。これまで力士本人の意思を確認して続行させることもあったが、今後は勝負できないと判断すれば、力士の意思は問わず取り直しは行わない。

 議論のきっかけは、初場所10日目の19日、幕下湘南乃海(しょうなんのうみ)(22)が朝玉勢(あさぎょくせい)と対戦した一番だ。

 立ち合いで互いに頭でぶつかったが、行事の待ったで不成立になった。倒れた湘南乃海は立ち上がれず、ふらつく脳振盪のような症状がみられた。続行の可否を協議した審判団は、出場したいという本人の意思を尊重し、取り直しを決めた。湘南乃海はこの取組に勝利し、勝ち越した。

 湘南乃海の師匠、高田川親方(元関脇安芸乃島)によると、10日目の取組後に頭部のCTスキャンを受け、さらに別の病院で受診したが、異常は見られなかったという。