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 北京市内で英国の新型コロナの変異ウイルスによる中国本土で初めてとみられる市中感染が発覚した。同市政府はウイルスが見つかった大興区の住民の市外への移動を禁じ、同区の全住民のPCR検査を始めた。

 北京市では、17日に大興区内で経路不明の感染者2人が見つかった。市衛生当局は20日、この2人が感染したのは変異ウイルスだと発表した。感染は市内の10人以上に広がっているほか、黒竜江省ハルビン市に移動した濃厚接触者1人の感染も確認された。

 同区では感染者が住む周辺の5地域が封鎖されて住民は自宅隔離となり、同地域内の飲食店やスーパーも営業停止に。約190万人とされる同区の住民全員がPCR検査を受けている。

 市衛生当局は20日の記者会見で「変異ウイルスの拡散力が強くとも、感染拡大を防ぐにはマスクの着用や人と距離をとることが変わらず有効だ」と呼びかける一方で、北京市内に入り込んだ経路を探すため、昨年12月10日以降に外国などから入境して北京に来た全員を調査するとしている。(瀋陽=平井良和)