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 福山城の筋鉄御門(すじがねごもん)(国の重要文化財)などでひっかいたような傷が複数見つかり、管理する広島県福山市は21日、福山東署に被害届を出した。同署は文化財保護法違反の疑いで捜査を始めた。市は福山城本丸への立ち入りを当面禁止する。

 市によると、傷はいずれも線状で、筋鉄御門で7本(長さ約9~22センチ)、鐘櫓(かねやぐら)で2本(約24~47センチ)が見つかった。市の担当者は「先端が丸く、堅いもので傷をつけた可能性がある」としている。岡山城(岡山市)の天守閣や月見櫓(国の重要文化財)などで傷が見つかったことから福山城でも調べ、19日に確認された。

 このほか、四国でも高知城(高知市)や松山城(松山市)でそれぞれ複数の傷が天守などで見つかっており、広島県警は関連がないか調べる方針。

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 福山市は21日、鞆(とも)の浦(同市鞆町)にある国の重要文化財・太田家住宅などにも、福山城と同じような、ひっかいたような傷が見つかったと発表した。市によると、鞆の津の商家(市重要文化財)や、いろは丸展示館(国登録有形文化財)でも傷が見つかった。近く県警に所有者が被害届を出す。(佐藤英法)