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 米国でバイデン政権が発足し、ホワイトハウスの公式ウェブサイトも刷新された。実績を強調するニュースを並べたトランプ政権時代と比べ、シンプルなデザインとなった。

 刷新は、見た目だけではない。技術者でなければ見ないような場所に、「秘密の勧誘メッセージ」も隠されている。サイトを構成する設計図にあたる「HTML」のソースコードのコメントとして、こんな書き込みがある。

 「If you’re reading this, we need your help building back better.」

 「building back better」は「より良い再建」を意味する、バイデン陣営のスローガンだ。メッセージは「あなたがこのメッセージを読んでいるのなら、我々はあなたの助けを必要としている」という意味だ。

 末尾には、米政府のデジタル業務部門の求人応募サイトへ誘導するリンクも添えられていた。つまり、ホワイトハウスが技術にたけた専門家をスカウトする「招待状」と言える。

 今回技術者を募った「米国デジタルサービス」は、オバマ政権時代の2014年に設立され、政府の電子化に伴うサービス改善を担っているという。応募サイトによると、雇用任期は通常で1~2年とされ、身元調査と薬物検査に合格した米国市民が条件という。

 サイトに秘密のメッセージを忍ばせるユーモアは、大統領選でもあった。米ネットメディアによると、バイデン陣営は公式サイトのHTMLに「WEAR A MASK」(マスクを着用しよう)と書き込んでいたという。(編集委員・須藤龍也)