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 細胞生物学者で歌人の永田和宏・京都産業大名誉教授(73)が昨年12月、京都市北区の同大学で最終講義をした。「おもしろさを選び続けて40年」と題して自らの研究を振り返り、2010年に亡くなった妻で歌人の河野裕子(かわのゆうこ)さんについても語った。

 永田さんは1947年、滋賀県生まれ。京都大再生医科学研究所教授などを経て、2010年に京都産業大総合生命科学部の初代学部長に就任。20年に退職し、今はJT生命誌研究館(大阪府高槻市)館長だ。05年からは本紙で朝日歌壇の選者もしている。

 最終講義で永田さんは、科学と短歌の両方を選んできたことに後ろめたさがあったと語った。「優秀な研究者が科学に没頭している世界で、短歌をやっていていいのかと自問した。日本ではこの道一筋の美学がある」からと。

 科学と短歌を両立させるには、睡眠時間を削るしかなかった。それを詠んだのが、1998年に出した歌集「饗庭(あえば)」のこんな歌だ。

 ねむいねむい廊下がねむい風が…

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