「美の巡礼者」堂本印象 生誕130年の画業たどる2展

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池田洋一郎
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 今年生誕130年を迎えた、近代日本画壇を代表する文化勲章受章者・堂本印象(いんしょう)(1891~1975)の回顧展が、兵庫県明石市京都市北区で開催中だ。生涯作風を多彩に変化させつつ新たな日本画を追求し続け、「美の巡礼者」「芸術の旅人」と呼ばれた全貌(ぜんぼう)を総覧できる。

 明石市立文化博物館の「生誕130周年記念 堂本印象展」は、画壇デビュー前の小品から晩年の宗教画まで約80点で画業をたどる。

 京都に生まれた印象は、西陣織の図案家を経て日本画の道へ進む。20代後半で京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大)に入学。在学中から帝展入選を重ねる。昭和戦前期までは、日本神話に登場する女神を描いた「木華開耶媛(このはなさくやひめ)」など、深遠さとおおらかな官能性が漂う大作を中心に、仏画も多く手がけ、古典的な画風を展開した。会場には、図案家時代に内職で作っていた木彫彩色人形も並ぶ。

 戦後は、いち早く現代的な風…

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