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 大分県と大分市は22日、県内で新たに26人の新型コロナウイルス感染を発表した。県内の累計者数は1014人となり1千人を超えた。11月以降の「第3波」の感染者が855人と85%近くを占める。人口が少ない地域でもクラスター(感染者集団)が発生するようになっており、県は改めて身近な場での感染拡大防止を呼びかけている。

 県内では初めて感染者が確認された昨年3月3日から4月21日までの「第1波」では計60人が感染。国立病院機構大分医療センターで県内初のクラスターが発生したり、芸能団体の竹田市にある拠点で共同生活をするメンバーらに感染が広がったりした。

 98日ぶりに感染が確認された7月28日から9月9日までの「第2波」では、別府市で学生仲間が自宅で会食を重ねたことによる感染拡大や、こども園や医療機関のクラスターなどで計98人の感染が起きた。10月の感染者は1人だけだった。

 11月に入って出始めた「第3波」の感染は同月中旬から本格化。クラスターが起きた会食の参加者が別の人たちと旅行に行って感染が拡大したり、別府市内の飲食店街で感染が広がったりと、まとまった数の感染が発表されるようになった。以降は第1波や第2波の合計を超える100人以上の感染者が1週間で出ることも珍しくなくなった。

 第3波で特徴的なのは人口が多い大分、別府以外での感染。12月下旬に入ると国東市のスナック2店でクラスターが発生。客が勤務する市内の医療機関にもクラスターが連鎖した。年末年始に入ると県外からの帰省者や帰省から県内に戻った人と、その家族らの感染が相次ぐように。中津市では1月に入り、帰省者の家族を通じて10~20代の若者に感染が広がった。

 22日の発表でも園児2人の感染が分かっていた豊後大野市のこども園で新たに職員6人と園児3人の感染が分かり、県は県内21例目のクラスターと判断した。福岡、熊本、宮崎各県での感染拡大もあり、都市部以外でも感染防止が求められる状況が続いている。

 医療機関でも12月下旬以降、大分医療センターで2回目のクラスターが発生したほか、日出町や別府市の病院でもクラスターが発生。定期的にPCR検査を実施するなど対策がなされた場所でも防ぎきれない、感染防止の難しさが浮き彫りになっている。

 22日に発表されたのはほかに日出町のサンライズ酒井病院の看護師2人のほか、これまでの感染者の家族など。感染経路不明者は8人で、うち6人は大分市。80歳以上の男性2人が22日までに死亡し、県内の死者は累計14人になった。(寿柳聡)

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