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 プラスチックに代わる生分解性素材を製造するアミカテラ(本社・東京)は、2021年度中に熊本県益城町と水俣市に国内初の工場を開設する。18日には水俣市と企業立地協定を締結した。

 アミカテラは16年設立のベンチャー企業で、古賀縁(ゆかり)社長は熊本市出身。同社が開発した生分解性素材「プラントファイバーセラミック」(PFC)は、植物繊維やでんぷんなど100%植物由来の原料で製造され、微生物の働きによって土の中では約半年で分解される。同社では食器やストローなどを既に商品化し、レジ袋も量産化の準備を進めている。

 現在の製造拠点は台湾のみ。熊本は製材業や農業が盛んでPFCの原料となる廃材の樹皮や農業廃棄物が入手しやすく、九州各地からのアクセスも良いことなどから工場設置を決めた。

 益城町広崎で6月に操業開始予定の工場では、素材のペレットやストローを製造。1日あたりペレット4トン、ストロー50万本をつくる。同社と町は昨年1月に立地協定を結んだ。

 来年1月ごろの操業開始を目指す水俣市汐見町の工場では日産4トンのペレットを製造する。両工場では検品や包装などの業務で10人ほどの新規雇用を見込む。古賀社長は市との立地協定締結後の取材に、「環境首都に認定されている水俣市からPFCのブランドを発信していきたい」と話した。(井岡諒)

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