根室市ふるさと納税、大幅増115億円 巣ごもり需要で

大野正美
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 北海道根室市の2020年度のふるさと納税の寄付額が、昨年末までで約115億9千万円に達した。昨年12月から大きく伸び、同11月末までの約57億6千万円から倍増。新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか、年末年始を自宅で過ごす「巣ごもり需要」に、返礼品の花咲ガニやホタテなどの海産物がマッチしたようだ。

 根室市ふるさと納税は、返礼品に地域特産の海産物や加工品をそろえ、寄付額は15年度の約12億9千万円から着実に増えてきた。16、17年度は道内で1位、19年度は約65億8900万円で3位だった。20年度は昨年12月末までで、19年度1年分の1・76倍に達した。今年3月末までの最終額として市は約125億円を見込んでいる。

 寄付金で同市はさまざまな基金をつくり、医療体制の整備やホタテの種苗放流といった水産振興、北方領土問題の対策などに活用している。

 20年には、新型コロナ対策の寄付金による基金も新設。従来の基金と合わせ、医療や福祉関係者へのPCR検査はじめ、市民へのワクチン接種の準備、消費喚起のための商品券発行などの対策の財源に充てる予定だ。石垣雅敏市長は「増えた寄付は、若い母親の支援などにも使い、全国から寄せられた応援にこたえたい」と話す。

 紋別市は19年度の寄付額が約77億3800万円で道内1位となった。ホタテなど返礼品への人気が高く、20年度は当初予算で50億円の寄付を見込んでいたが、昨年12月の市議会で106億円に増額補正し、100億円超えが確実だ。白糠町も返礼品のイクラなどが人気で、19年度の寄付額が約67億3300万円と道内2位。同町でも20年度の寄付額が増えている。

 19年度の全国の寄付額順位は、紋別市が3位、白糠町が4位、根室市が5位。1位の泉佐野市(大阪)は約185億円、2位の都城市(宮崎)は約106億円。コロナ禍により自宅での食事が増え、返礼品の海産物の人気は一段と高まりそうだ。道内自治体の全国の順位がさらに上がる可能性もある。(大野正美)