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 花や古画などが近世の人々の暮らしをどのように彩っていたかを紹介する特別企画展「大人の嗜(たしな)み 立花・鉄砲・古画鑑賞」が、奈良市の大和文華館で開かれている。会場には、ゆかりの絵画や文書、焼き物など17件が並ぶ。

 注目作品の一つは、台車にのった菊やハギの花が描かれた金屏風(びょうぶ)「花車図(はなぐるまず)屏風」(江戸前期)。狩野派絵師の作品とみられる。江戸時代には花かごや花おけを台車にのせて飾ることがあったとされ、祭りの山車として花車を作って引きまわすこともあったという。

 このほか鉄砲術を極めた者に与えられる秘伝書で、福井藩主を務めた松平忠直(ただなお)が受け取った「稲富流鉄砲伝書」や江戸前期の画家、狩野探幽(たんゆう)が古画を鑑定した際のメモ「古画縮図」なども展示している。

 泉万里・同館学芸部長は「重苦しい世の中ですが、かつて日本人がいかに心豊かに、趣味や芸道を楽しんでいたのかを知って頂きたいです」と話している。

 2月14日まで。月曜休館。午前10時~午後5時。一般630円、高校・大学生420円、小中学生無料。大和文華館(0742・45・0544)。

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 会期中の24日午後2時には泉さんの講演「秘伝書の魅力 ―鉄砲伝書の金銀泥下絵を中心に」が同館講堂で開かれる。また、毎週土曜日の午後2時、同館学芸部が講堂で展覧会のスライド説明を行っている。いずれも無料(入館料は必要)。(根本晃)

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