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 世界保健機関(WHO)で緊急対応責任者を務めるマイク・ライアン氏は22日、今夏に東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開催を予定している日本の複雑な状況に理解を示した。

 WHOは昨年から、国際オリンピック委員会(IOC)や東京大会の新型コロナウイルス対策で助言する立場にある。開催判断には関わらないと強調した上で、ライアン氏は「五輪開催への希望があるなかで、今は人々が少し怖いようにも見える。東京では緊急事態宣言が続いていて人々の懸念は十分に分かるし、象徴的な大会を開きたい政府の気持ちも十分に分かる。日本政府は難しい立場にいる」と話した。

 感染を抑え込むには、科学的な根拠をもとに、政府が社会や経済、政治とのバランスを取る必要性を指摘した。また、日本が昨年、人口密度の高い東京などで一時は感染を緩やかにできたことを挙げ、「日本政府は国民と相談しながら、適切な時期に適切な結論を出すだろう」と期待を寄せた。(ロンドン=遠田寛生)