拡大する写真・図版東京スカイツリー天望デッキに設置された東京五輪をテーマにしたフォトスポット。高校生がスカイツリーのポーズで記念撮影していた=2021年1月22日午後3時41分、東京都墨田区、北村玲奈撮影

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逆風の五輪㊥

 1年延期された東京五輪の開幕まで23日で半年となった。だが、新型コロナウイルスが猛威を振るい、五輪・パラリンピックの開催に懐疑的な声は強まるばかりだ。4年に一度、私たちを熱狂させてきたスポーツの祭典がかつてない逆風にさらされている。

 緊急事態宣言が続く22日の昼下がり、東京スカイツリー(東京都墨田区)の地上350メートルにある展望台を訪れる観光客はまばらだった。今年度は新型コロナウイルス禍で苦戦を強いられ、タワーの来場者は約87万人、近接する商業施設などを含めても約1609万人と過去最少を見込む。

 運営会社、東武タワースカイツリーが東京五輪・パラリンピック大会組織委員会とスポンサー契約を結んだと発表したのは、1年延期が決まった後の昨年7月だった。都市部を中心に新型コロナの感染者が急増し始めた時期だ。

 「開催が不確実な状況」と社内には慎重な意見もあった。それでも契約した理由を、取締役の新家章男(50)は「認知度を高めるために一昨年秋から検討してきた。大会が開催されたらコロナを乗り越えた証しになる。そのお手伝いをしていくべきだと思った」と話す。以前からイベントなどで組織委に協力しており、スポンサー企業になることで、より踏み込んだPRを打ち出せることも決め手になった。

拡大する写真・図版東京スカイツリー天望デッキに設置されたモニュメント「W1SH RIBBON」。BMXの中村輪夢やフェンシングの三宅諒などのアスリートらの「願い」が書かれた色とりどりのリボンか結ばれている=2021年1月22日午後2時39分、東京都墨田区、北村玲奈撮影

 開業した2012年度のタワー来場者は約554万人。東日本大震災からの復興を象徴するタワーと受け止められた。世界中から人が集まる五輪への期待は大きい。「国内外のメディアを招くツアーなどを実施し、国内外に世界一のタワーだとアピールしたい」

 五輪のたびに国中が盛り上がってきた日本。4年に1度の祭典を、スポンサー企業など経済界は追い風にしてきた。半世紀ぶりの自国開催で、波及する経済効果は30兆円とも言われてきた。コロナ禍が続くなかでも、期待は消えていない。

五輪への逆風「国民と一緒じゃないと…」揺れる選手たち
半年後、東京五輪は? 連載「聖火は照らす」逆風の五輪㊤はこちらです。

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