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 大分トリニータが新シーズンに向けて始動した。安定した守備を支えてきたDF陣の主軸や昨季のチーム得点王が移籍したが、6季目を迎える片野坂知宏監督は「前しか向いていない」と気持ちを切り替え、「勝ち点50以上で9位以上」という目標を掲げた。今季のスローガンは「一致団結」。新加入選手には、弱点だった得点力やセットプレーの質の向上に期待がかかっている。

 昨季を終え、ピッチ内外でチームを鼓舞してきたFW三平和司が契約満了で甲府へ。昨季チーム最多の8得点をあげたMF田中達也も浦和に移籍した。

 今季の攻撃面で期待がかかるのは仙台から移籍してきたFW長沢駿。192センチの長身をいかして昨季はリーグ戦9得点をあげた。新潟からはFW渡辺新太が加入。新潟の下部組織出身だが「J1へ挑戦」を胸に大分入りを決意した。会見では「ゴール、アシストという、目に見える結果を求めてやっていきたい」と語った。FWの新加入はほかに鹿屋体育大の藤本一輝。

 MFでは川崎から下田北斗が加入。福岡大から井上健太、大分のU―18から弓場将輝と若手も加わった。

 鈴木義宜と岩田智輝が去ったDFには京都から上夷克典、栃木から黒崎隼人、北九州から福森健太、湘南から坂圭祐が入団した。上夷は「1対1の強さなどで勝利に貢献したい」。黒崎は攻守に豊富な運動量が武器。坂は身長174センチながら、上背がある選手に競り勝つ跳躍力があり、「(西山哲平ゼネラルマネジャーから)セットプレーでも複数点を取ってほしいと言われた」と語った。

 GKでは一昨季に期限付きで在籍していたポープ・ウィリアムが川崎から完全移籍。藤枝東高の西川幸之介も入団した。

 新型コロナの影響で今季のJ1は20チームで争い、4チームが降格する。昨季以上の過密日程も見込まれ、運動量に定評がある選手や若手が中心となった補強は効果をあげそうだ。

 新主将を担うGK高木駿は昨季の経験から、短い試合間隔のなかでも修正点や戦術を全員が理解しあう大切さを痛感したという。「コミュニケーションを大切にして、強いトリニータをつくりたい」。

 古参となったFW伊佐耕平は今季、2008年ナビスコ杯優勝など絶頂期の大分を牽引(けんいん)し「ミスタートリニータ」と呼ばれた高松大樹氏の背番号だった「13」を背負う。伊佐は、「いろんなものを背負ってプレーしたいと思った。自分の持ち味を残しつつ、結果にこだわった試合をしたい」と決意を語った。

 リーグ初戦は2月27日。大分市の昭和電工ドーム大分で、今季J1復帰を果たした徳島と戦う。(寿柳聡)

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