全国有数の相撲強豪校、埼玉栄高がある埼玉県。OBの元大関豪栄道、貴景勝が優勝しているが、どちらも関西からの進学組だ。かつては強豪力士が輩出した「相撲どころ」埼玉で生まれた力士が賜杯(しはい)を抱くまで、道のりは険しかった。
日本相撲協会の資料を見ると、江戸時代、当時の最高位である大関を務めた山獅子戸平、柏戸宗五郎ら実力派がいたようだ。だが1909(明治42)年夏場所で優勝制度が設けられて以降、賜杯を手にした力士はいなかった。三役も6人だけ。60年夏場所では元関脇若秩父が優勝争いを演じたが、1差に泣いた。
埼玉の相撲関係者が期待を寄せてきたのが、大栄翔を含む、89(平成元)年から約10年間に生まれた世代だった。彼らが小学校中、高学年で出場した県大会には、近年の約1・5倍にあたる120人前後が出場していたという。
「熱心な指導者が多くいた時期…
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