波戸健一
横綱は負け越しても地位が下がらない。力が落ち、綱の責任が果たせなくなれば引退あるのみである。31度の優勝を誇る大横綱、千代の富士は言っていた。「横綱は頂上であって、同時に崖っぷちなんだ」
昨年11月場所後の横綱審議委員会(横審)。休場が続く白鵬と鶴竜に対して、「注意」が決議された。横審は委員の3分の2以上の賛成があれば、成績不振の横綱に対して「激励」「注意」「引退勧告」が出せる。「引退勧告」に次いで重い「注意」が決議されたのは、70年以上の歴史がある横審でも初のことだった。
会議後に取材に応じた矢野弘典委員長(産業雇用安定センター会長)の言葉も厳しい。「横綱としての責任を十分に果たしていない。相撲界を引っ張っていく象徴としての存在、横綱としてどういう姿がふさわしいか。横審としては切実な思いであります」
不動の地位が保証されている横…
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