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 青森県八戸港の水揚げが2年連続で7万トンを下回った。八戸市水産事務所によると、68年ぶりに7万トンを割った2019年の水揚げを、20年はさらに下回った。水産資源の減少が背景にあるとみられ、底が見えない状況が続いている。

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 20年の八戸港の水揚げ量は、前年比7%減の6万1170トン。新型コロナウイルスによる需要減も影響し、水揚げ金額は前年比10%減の132億8992万円。1967年以来、約半世紀ぶりに140億円を下回った。

 魚種別にみると、名産として力を入れているサバは年末にまとまった量が水揚げされ、前年比13%増の1万9957トン。大不漁だった前年からやや回復し、水揚げ金額も、22%増の28億4604万円に達した。サバ缶など加工向けの需要が高かったことが背景にあるという。

 一方で、サバとともに八戸の水産業を代表するイカは水揚げ量1万4007トン(前年比7%減)、水揚げ金額は71億7219万円(15%減)にとどまった。刺し身などに使われるスルメイカは前年よりわずかに増えたが、加工用の需要が大きいアカイカは減少した。

 ここ数年豊漁が続いていたイワシは、水揚げ量1万9505トン(前年比26%減)、水揚げ金額8億8084万円(同34%減)と、大幅に減少した。魚体が小ぶりだったことに加えて、水揚げが八戸港以外の港に分散したとみられるという。

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 水揚げの低迷は全国的な傾向だ。八戸市水産事務所が全国22の主要魚市場を対象に行った2020年の水揚げ高調査(速報値)では、八戸港は水揚げ量が前年と変わらず全国10位、水揚げ金額では前年の12位から10位に上がっている。

 水揚げ量で全国トップだったのは銚子港(千葉県)の27万1840トン。水揚げ金額では、マグロの取扱量が多いという焼津港(静岡県)がトップだった。

 八戸市水産事務所は「全国的に水産資源が減少傾向にある。追い打ちをかけるように新型コロナの影響で需要が減少し、一部を除いて価格も低迷している」と分析している。(横山蔵利)

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