新型コロナウイルスの流行を抑え込んでいる台湾で、官民が協力して口元の透けたマスクを開発した。会話の際に相手の唇の動きを見ることができ、聴覚障害者に3万個近くを無料提供した。耳の不自由な子供の訴えが開発のきっかけで、製造を担った台湾企業「台湾康匠」は市販も目指している。
21日、同社や開発に携わった行政部門などが共同で会見した。発表によると、聴覚障害者らは会話の際、手話だけでなく、相手の唇の動きでも話の内容を理解する。
コロナ禍ではマスクで口元を覆うことが一般的になった。「読唇術」が使えない場面が増え、耳の不自由な子供たちから「先生の話していることが分からず、授業についていけない」といった声が上がった。そこで、聴覚障害者の支援団体から相談を受けた行政部門が、同社との共同開発を始めたという。
開発されたマスクは口元の部分に透明なポリエチレン素材が使われている。口と鼻の部分を立体構造にして空間を確保し、息で曇りにくいようにしたという。
口元が見えるフェースシールド…
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朝日新聞国際報道部