「お前、女だ」とは言わない 早大教授が語る社会の潮目

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聞き手・岸善樹
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 箱根駅伝で監督が選手に放った「男だろ」「男だ」の活。その是非をめぐるネット上の意見は、OKとNGに二分され、交わることもない。性別表現が引き起こす問題の根にあるものは。

リー・トンプソン早大教授

 スポーツは、もともと男のものとされてきました。近代オリンピックが始まっても、それは変わりませんでした。

 アメリカでも、男性選手が負けて「それでも男か」のようにいわれることがあります。スポーツで勝つのは「男を上げる」ことなのです。女子マラソンの勝者に「お前、女だ」とはいいません。

 スポーツは「筋書きのないドラマ」といわれるように、私たちはそこに「物語」を求めます。多くの場合、スポーツの「男らしさ」は身体的な強さや、相手を制圧する力としてとらえられます。なので「最終区で逆転したから立派な男だ」という物語に感激する人がいる。勝ったから物語になるので、2位のままなら「男だろ」もたいして話題にならなかったと思います。

 一方で、最後に逆転するかど…

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