中国機、台湾の防空識別圏に進入急増 米新政権に反発か

台北=石田耕一郎
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 台湾国防部は、西南域に設ける防空識別圏に、中国が戦闘機「殲16」や情報収集機「運8」など、5種類の軍機を計15回にわたって進入させた、と24日に明らかにした。23日にも「殲16」など3種類が計13回、進入していた。こうした飛行は昨年から常態化しているが、この2日間は進入頻度の高さが突出しており、台湾メディアは「米国のバイデン新政権の主要閣僚候補から、対中強硬論が相次いでいることへの反発だ」とする軍事専門家の見方を伝えている。

 台湾国防部のまとめでは、中国軍機の同空域への進入は今年に入ってから、計20日間に上る。ただ、ほとんどが1~2種類で数回の進入だった。中国は昨年9月、クラック米国務次官(当時)が台湾を訪問した際にも、「殲16」など5種類を同空域に進入させたり、台湾海峡の中間線を越えて飛行させたりした。(台北=石田耕一郎)