大津いじめ自殺、元同級生2人の賠償確定 最高裁

阿部峻介
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 大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が2011年10月に自殺したのはいじめが原因だとして、生徒の両親が元同級生や市に計7720万円の賠償を求めた裁判で、最高裁第一小法廷(小池裕〈ひろし〉裁判長)は両親の上告を退けた。判例違反などはないと判断した。元同級生2人の加害行為と自殺の因果関係を認めつつ、一審の約3750万円から約400万円に賠償額を減らした二審・大阪高裁判決が確定した。21日付の決定。

 この問題は、当初「けんか」と判断した学校側の対応に批判が集まり、13年にいじめの早期発見や報告を学校に義務づける「いじめ防止対策推進法」ができるきっかけになった。

 大津地裁は、男子生徒を殴る蹴る▽ペンで顔に落書きする▽口に粘着テープを貼って手足をはちまきで縛る――などが「希死念慮(きしねんりょ)を抱かせるほどの絶望感を形成させた」として自殺の原因になったと認定し、同級生2人に賠償を命じた。

 高裁も同様に認めつつ、賠償額については、生徒に対する父親の体罰や母親との別居も考慮し「両親は生徒を精神的に支えられなかった」と過失相殺して減額した。市は一審で「教員はいじめを認識できた」と認めて和解している。(阿部峻介)