中島嘉克、若井琢水
緊急事態宣言が再び出されるなか、外食チェーンの苦境が深まっている。短期の借入金はコロナ禍前の4倍超に膨らみ、資本金を減らして「中小企業」になる居酒屋大手が相次ぐ。営業時間を短縮すると支払われる1日6万円の協力金にも不満が募る。
拡大する営業時間を午後8時までに縮めている居酒屋「塚田農場」の店。平日の夜、客は2組だけだった=2021年1月21日午後7時37分、東京都渋谷区
居酒屋「博多劇場」など70店を首都圏で展開する一家ダイニングプロジェクトは東京都からの時短要請に当初は従わず、午後8時以降も営業した。一家ダイニングのような大手は協力金の対象から外れていた。
武長(たけなが)太郎社長は「1円でも売り上げを増やし、雇用を守らないといけないと判断した」と振り返る。
2020年9月中間決算の純損…
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