拡大する写真・図版1975年に国分町に移転した直後の味よし店内。多くの客でにぎわった=仙台市青葉区国分町、氏家さん提供

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 多くのファンに惜しまれながら、昨年4月にコロナ禍で閉店した国分町(仙台市青葉区)の老舗ラーメン店が、3月にも形を変えて復活する。東北一の歓楽街で半世紀近く親しまれてきた「味よし国分町本店」だ。一度は別の職を探した店主の背中を押したのは、かつての常連客や妻の声だった。

 「味よしの変わらぬ味を復活させたいという思いで、このプロジェクトを立ち上げました」。20日、味よしの店主の氏家剛さん(56)が、再出発のための資金を募る、クラウドファンディング(CF)サイトで、そう呼びかけた。

 氏家さんは、1・5トントラックに厨房(ちゅうぼう)を備えたキッチンカーで移動販売をする計画だ。費用は店舗を再建する場合の半分以下。食事も屋外でとるため、新型コロナの感染リスクも少ないという。

 今月末にキッチンカーが完成し、2月11日から勾当台公園であるイベントに出店する。順調にいけば、3月2日から仙台市内の商業施設の駐車場などで、営業を再開する見込みだ。

拡大する写真・図版昔ながらのあっさりしたみそラーメン=氏家さん提供

 「味よし」の代名詞は、みそラーメンだ。氏家さんが、先代の父・孝夫さん(84)から受け継いた味だ。まろやかな仙台みそを使った黄土色のスープに、ニンニク風味のひき肉、もやしなどを盛りつける。

 先代が店を国分町に移転したのは1975年。店はにぎわい、長い行列ができた。以来、店は町と共に歩み、東日本大震災にも負けなかった。

 だが、昨春、近くの店でクラスター(感染者集団)が出てから客足は「両手の指で数えられるほど」まで落ち込んだ。テイクアウトも考え始めた時、電話で孝夫さんに「借金してまでやる必要はないよ。俺は(閉店しても)いいと思う」と言われ、昨年4月に店をたたんだ。

拡大する写真・図版キッチンカーでの再出発を決めた氏家夫婦=仙台市宮城野区岩切

 その後、氏家さんは、ハローワ…

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