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 旭川医科大学(北海道旭川市、吉田晃敏学長)が、付属の旭川医科大学病院の古川博之院長を解任したことが25日明らかになった。旭川市では昨年11月、吉田病院で新型コロナウイルスの大規模なクラスター(感染者集団)が発生するなど医療体制が逼迫(ひっぱく)。そうした中、吉田学長は同病院について学内の会議で不適切な発言をしたことが問題になった。今回の解任は、こうした会議の内容を外部に漏らしたことなどが理由とされるが、古川院長は漏洩(ろうえい)を否定している。(井上潜、本田大次郎)

 複数の関係者によると、旭川医大では25日夕、職員らが参加する全学説明会が開かれ、同日付での古川院長の解任が発表された。説明会では役員と大学の顧問弁護士が解任の経緯と理由を説明し、最後に吉田学長が一連の問題を陳謝したという。解任理由については、学内の会議の情報を外部に漏らした、などと説明したという。

 旭川医大では昨年11月以降、新型コロナへの対応を巡って問題が相次いだ。

 昨年11月6日、市内の吉田病院で大規模なクラスターが発生し、旭川医大病院を含む市内の病院が対応に追われるなか、吉田学長は同17日の学内の会議で「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない、ということ」などと発言したとされる。

 この発言は12月に文春オンラインが報じ、旭川医大は発言の事実を認め、吉田学長は「不適切な発言であったと深く反省しています」などと釈明した。

 さらに吉田学長は昨年11月、吉田病院からのコロナ患者受け入れを「許可しない」と発言したとされる。古川院長が朝日新聞の取材に対してこうした発言を証言し、吉田学長が「受け入れてもいいが、代わりにお前がやめろ」と話したとも明かした。

 古川院長は朝日新聞のほか、他の報道機関にも吉田学長とのやり取りを明らかにしていた。関係者によると、大学側はこうした対応を問題視し、古川院長が情報漏洩(ろうえい)を否定したにもかかわらず、院長職を解任すると通告したという。

院長「事実を話しただけ」

 旭川市では昨年11月、大規模なクラスターが吉田病院と基幹病院の旭川厚生病院などで発生。吉田病院には市の要請で自衛隊が派遣され、厚生病院は一時、医療機関では国内最大規模のクラスターとなった。旭川医大病院を含む他の基幹病院は患者受け入れなどの対応に追われ、「医療崩壊」の瀬戸際に立たされた。

 そうした中、古川院長は各病院…

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