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 イタリアのコンテ首相が25日、辞任する意向を固めた。首相府によると、26日朝(日本時間同日夕)に閣議を開き、閣僚に辞意を伝えるという。辞表を受け取るマッタレッラ大統領は改めてコンテ氏に組閣を命じるとみられるが、両院で過半数を占める連立与党での政権づくりに失敗すれば、早期の解散総選挙となる可能性も出てきた。

 コンテ氏は、新型コロナ禍からの復興計画をめぐって、連立与党を組んでいたレンツィ元首相と対立。同氏の率いる政党が離脱し、与党勢力が上院の過半数を割り込んだ。同国メディアによると、今週に予定されていた司法省の年次報告が上院で承認される見通しが立たず、政権運営が立ち行かなくなることから、辞任に踏み切ったとみられる。

 コンテ氏は、野党の中道右派や諸派の議員に呼びかけて過半数となる連立与党づくりを目指す。中道右派の一部からは、「救国内閣」をつくって新型コロナからの復興策などの議論を進めるべきだという意見もある。だが野党は「解散総選挙しかない」と主張しており、コンテ氏が過半数の連立与党で第3次内閣をつくれるかどうかは、予断を許さない状況だ。(ローマ=河原田慎一)