拡大する写真・図版あの日響いた産声

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 9歳の子どもにも、眠れない夜がある。

 宮城県七ケ浜町の阿部一花(いちか)さん(9)は時々、ふとんの中でひとり泣いてしまう。一度も会ったことのないひいおばあちゃんが、頭に浮かぶ。

 一花さんが生まれたのは2011年3月11日午前10時25分。この日、宮城県石巻市にいた曽祖母の長谷(はせ)きみ子さん(当時82)は、午後2時46分に起きた地震による津波に襲われて亡くなった。その直前の電話でひ孫の誕生を喜び、3日後に会いに来るはずだった。

 一花さんはこう話す。「なんて言うんだろ。会えなかったことが悲しくなって、たまに泣いちゃう」

 きみ子さんの娘で、一花さんの祖母にあたる菊池和子さん(68)は、成長していく一花さんに、しばしばこんな言葉をかけてきた。

あの日響いた産声
絶望と混乱が日本を覆ったあの日、東北の被災地に希望の産声が響いた。3月11日に10歳になる子どもと、その家族の思いを取材しました。

 「一花はぴーちゃん(ひいおば…

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