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 コントラストの強いストリート・スナップで知られる写真家の森山大道(82)が今年度の朝日賞に決まった。路上で撮り続けることで、「写真とは何か」と本質を問い続けた60年の歩みが評価された。その表現の持ち味とは何か――。

 交差点の人波、歓楽街を歩く男女、路上で寝る人、奇抜な衣装を見せる人。東京都写真美術館で昨夏開かれた「森山大道の東京」展では、こうした猥雑(わいざつ)さたっぷりの近作写真が、ほぼ隙間なく壁を覆った。小型カメラを片手に街で写し続ける森山の身体行為の跡だ。

 「額に入れずにバーッと貼り、街の断片が目の前の風景になればな、と」

 森山は大阪府に生まれ、「学校にはあまり行かず、街をふらふら歩き回る」若き日々。商業デザインを手がけていた1959年、21歳のころ、関西写真界の重鎮、岩宮武二のスタジオに入った。「仕事で岩宮先生のスタジオに行くと、写真の世界はスポーティーでスピーディーに思えた。デザインのデスクワークは向いていないし、居場所を変えたかった」。デザインの仕事を勧めてくれた父親が事故死した翌年でもある。

 61年に上京し、写真家・細江英公(87)の助手になった。64年からフリーとして雑誌などに写真を発表。出世作は、劇作家の寺山修司の求めで大衆演劇の役者らを撮った「にっぽん劇場」で、67年に日本写真批評家協会新人賞も受けた。

 「大衆演劇は嫌だ嫌だと思いな…

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