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コロナ禍 献血ピンチ 在庫不足予想、赤十字「協力を」

西晃奈
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 献血へのご協力は不要不急の外出にはあたりません――。昨年以降、歯止めがかからないコロナ禍で、献血量が減っている。適正な在庫を下回ることも予想され、広島県赤十字血液センターは協力を呼びかけている。

 広島市中区の専門学校・上野学園で15日、「卒業記念献血」があった。1月までで授業を終える学生に献血をしてもらう取り組みで、今年で38回目。

 参加した石井那瑠さん(20)は「献血を必要としている人は常にいる。コロナ禍でも変わらず輸血を使ってもらいたい」と話す。

 県赤十字血液センターによると、献血された血液は成分ごとに分離されて血液製剤となり、がん患者の治療などに使われる。赤血球製剤の有効期間は21日と短く、安定した献血は欠かせない。

 だがコロナ禍の中、移動献血バスが訪れる予定だった企業でクラスターが発生したり、大学がリモート授業になったりして、昨年2~12月に県内167件、1万人以上の献血予定がキャンセルされた。昨年4~12月の16~19歳の献血者数は、前年の約2万5千人から約1万人減った。

 さらに1月以降、中国・四国地域で使われたA型の輸血量は、当初の予測に比べて400ミリリットル献血で約270人分多かった。同センターは1日に病院に供給する量の3日分を適正な在庫としているが、血液型によっては下回ることが予想されるという。

 県は2月7日までの新型コロナの集中対策期間で、外出機会の削減を求めている。同センター献血推進課の松本佳子課長補佐は「献血ルームに足を運ぶ人も減るだろう」と危惧する。

 同センターは、計5台ある献血バスでの集団献血を増やそうと、受け入れ先を探している。松本さんは「非常に危機的な状況。献血は不要不急にはあたらないので、ご自宅近くに行く献血バスでご協力いただきたい」と呼びかけている。

 献血バスは事前予約(サイトもしくは0120・150・554)もできる。問い合わせは同センター献血推進課(082・241・1244)へ。(西晃奈)