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 アリに助けられ、馬に救われた――。前橋市の男性が、そんな戦争体験を地元の小学校で語っている。長く口を閉ざしてきたが、戦争を知る人が減る中で、地元への恩返しという思いから引き受けた。

 「冬になると戦争を思い出します」。前橋市西大室町の島田兼之さん(99)はそう語る。例年12月になると、足の爪がはがれる。旧満州(中国東北部)でソ連軍と対峙(たいじ)して凍傷になった後遺症だ。

 関東大震災に遭って東京から前橋市内の母親の実家に移った島田さん。子どもが好きで、1940年には永明国民学校(現・市立永明小学校)の教員になった。しかし翌年12月8日に対米開戦。20歳で召集され、子どもたちに見送られて出征した。丹波篠山(兵庫県)で訓練を受けた後、旧満州へ。冬は零下20度。凍傷を負った。

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