日野産トマト使って新商品、若手農家と飲食関係者コラボ

佐藤純
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 東京都日野市で2年前に農業を始めた川名桂さん(29)が、地元の居酒屋やベーカリー、菓子店の人たちと協力して日野産のトマトを使った加工食品を開発した。注文を募り、2月中旬に発送を始める予定だ。

 川名さんは父の故郷の日野市で15歳から暮らし、学生時代に農業を志した。卒業して農業関係の企業などで経験を積み、約2100平方メートルの畑を借りて野菜づくりを始めた。ホウレンソウやカブ、ナス、コマツナなどを手がけ、昨年12月に念願だったトマトのハウス栽培を始めた。1カ月余りたち、直径1~2センチほどの緑の実が育っている。

 川名さんは、市内の飲食業関係者らと地域の魅力や活性化を話し合うなかで、地元でとれる新鮮な農産物を生かし、新たな商品やサービスを生み出していくことを目指すようになった。

 手始めに、市内で生産が盛んなトマトを使い、地元の「居酒屋たるすけ」、「石窯パン工房アイグラン」、チョコ菓子の「梵凡屋(ぼんぼんや) 珠(じゅ)」の人たちと知恵を出し合い、ジャム、おつまみラスク、ザクロビネガー漬け、ボンボンショコラの4種類の商品を開発した。

 1月に開設した販売サイト「Hino Spring Market」で、4点セット(店舗引き取り2400円、配送2600円)などの予約を受け付けている。2月11日に予定している初回発送分には、市内の先輩が育てたトマトを使い、川名さんのトマトは2回目以降に加わる見通しだ。

 川名さんは「新型コロナで販売が低迷した飲食店を盛り上げたい」。開発した商品の説明や市内の飲食店などの情報もサイトに掲載されている。「地域の人たちの応援に応えて、いいものを作っていきたい。サイトの仲間たちと季節ごとに一つずつ新商品を作ることが目標です」と言う。(佐藤純)