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 高野山真言宗の総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)で26日、「報恩托鉢(たくはつ)寒行」が営まれた。僧侶らが、金剛峯寺や壇上伽藍(がらん)などに立ち、読経して無病息災を祈った。例年は商店や家々をまわり、浄財を集めているが、新型コロナウイルスの感染防止のため取りやめた。

 社会福祉に力を注いだ弘法大師空海の精神を引き継ぐため、毎年この時期に実施している。午前9時半、金剛峯寺に集まった同寺の僧侶や高野山高校宗教科の生徒ら約70人は、それぞれ分かれて町内13カ所に出向いてマスク姿でお経を唱えた。住民らは車や徒歩で事前に周知された実施場所を訪れ、持参した浄財を納めて手を合わせていた。

 町内でプロパンガスを販売している西山祐司さん(61)は「いつも戸口で般若心経を唱えてくれていた。早くコロナが去って、いつも通りの托鉢寒行に戻ってほしい」と話した。

 この日寄せられた浄財は、社会福祉活動などに役立てられるという。(高田純一)

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