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 三重大病院の医療機器納入を巡る汚職事件で、愛知・三重県警に第三者供賄容疑で逮捕された元教授亀井政孝容疑者(54)が、製薬会社「小野薬品工業」(大阪市)が製造・販売する薬剤の使用実績を上げる見返りに、同社側から資金を受け取った疑いが強まり、津地検は同容疑で元教授を再逮捕する方針を固めた。関係者への取材で分かった。

 同病院の臨床麻酔部長だった亀井元教授は、自身が代表理事を務める団体の口座で大手医療機器メーカー「日本光電」(東京)側から200万円を受け取ったとして第三者供賄容疑で今月6日に逮捕された。複数の関係者によると、この事件とは別に、亀井元教授は2018年、小野薬品工業製の薬剤「オノアクト」を部内で積極的に使用するよう指示し、使用実績が増加。同社側は見返りに元教授側に200万円を提供した疑いがあるという。

 津地検は昨秋、同社や病院を家宅捜索。押収した資料や関係者の証言などから、元教授側への寄付金が賄賂にあたる可能性が強いと判断した模様だ。同社によると、三重大に対し、奨学寄付金として、18年3月に200万円、19年11月に150万円を拠出したという。

 この薬剤を巡っては、大学病院の電子記録を改ざんしたとして、臨床麻酔部で亀井元教授の部下だった元准教授の境倫宏容疑者(48)が公電磁的記録不正作出・同供用罪で起訴され、その後、詐欺容疑で再逮捕された。亀井元教授の意向をくんだ境元准教授が、手術で実際には使っていない薬剤を使用したように装い、カルテを改ざんした疑いが持たれている。