冷えた身体温まる一杯 氷点下の森のラーメンを名物に

山下周平
[PR]

 七色に輝く氷壁を眺めた後に食べるラーメンが人気だ。岐阜県高山市朝日町の冬の風物詩「氷点下の森」で今月、提供が始まった「森のらーめん」。地元で民宿を営む男性が1年がかりで完成させた一品で、冷えた身体を温めてくれるとリピーターも生まれた。

 森のらーめんは、しょうゆスープに縮れた細麺が絡む「高山ラーメン」をベースに分厚いチャーシュー、香り豊かなフライドオニオンがのる。カツオだしのきいたシンプルなスープに徐々にタマネギの甘さが乗り移る。

 谷川の水を凍らせた氷壁をライトアップする「氷点下の森」にあるカフェ「クリスタルハウス」の丸山泰巳(やすみ)さんが1年かけて完成させた。昨冬からカフェを借り、見物客にうどんなどを提供してきたが、名物をつくろうと、好物のラーメンづくりに挑戦した。

 近くで民宿を営む丸山さんは京都の日本料理店で修業した料理人。苦労したのはチャーシューだった。当初、民宿で出す自慢の豚の角煮をのせてみたが、合わなかった。スープとの相性を考え、低温で丁寧に調理し、とろっとした食感のチャーシューに仕上げた。

 1日のライトアップ開始に合わせ、提供を始めたところ、零下の寒さで冷えた身体を温めようと、見物客から注文が相次いでいる。丸山さんは「コロナ禍で大変だが、50年も続く氷点下の森をラーメンで盛り上げたい」と話す。1杯800円(税込み)。営業は午前11時から。国の緊急事態宣言期間中は午後8時まで。問い合わせはライトアップを主催する「秋神温泉旅館」(0577・56・1021)。(山下周平)