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 今月上旬の記録的な大雪により福井県内の北陸自動車道で立ち往生が発生した問題で、当時、中日本高速道路が、並行する国道8号での断続的な渋滞に伴う物流の停止などを懸念し、北陸道の予防的な通行止めの判断が遅れたことがわかった。同社が発表した今後の大雪への対応策の中で明らかにした。この遅れが車のスタックなどを生み、最大約1600台の立ち往生につながったという。

 同社はこうした反省を踏まえ、今後の大雪時には、関係機関と連携して両道路を速やかに通行止めにし、集中的に除雪作業を行うという。

 同社は、2018年の大雪で北陸道を通行止めにした際、国道8号に流れた車が立ち往生を起こした教訓もあり、並行する国道8号と北陸道のどちらかを迂回(うかい)路として残す対応を重視してきた。そのため、大雪に見舞われた今月7日以降、国道8号で断続的な渋滞が発生した際、人の動きや物流の停止を避ける判断が働き、「北陸道の予防的通行止めの実施を躊躇(ちゅうちょ)した」という。

 通行止めの開始が遅れたことで、9日午前から、福井―金津インターチェンジ付近で事故やスタックが発生。そこに、車の滞留状況の把握も遅れるといったミスも重なり、最大約1600台の車が立ち往生する事態につながったという。

 今後、同時通行止めをする際は、関係機関と除雪機械などを融通し合って渋滞や滞留の早期解消に努めるほか、正確な情報把握や救助活動のための人員も事前に増強する方針。利用者に向けては、SNSなどに図や写真を掲載し、情報発信を強化するとしている。

 気象庁によると、29~30日は、冬型の強い気圧配置で、再び北陸地方は大雪に見舞われる恐れがある。同社は「降雪の状況によっては、通行止めを実施する可能性がある」と注意を呼びかけている。(堀越理菜)