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 【北海道】高齢者施設で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した時に、ほかの施設から介護職員を応援派遣する仕組みを札幌市がつくっている。参加する介護職員を対象にした研修会が27日、市内で開かれた。

 派遣に応じられる介護職員に事前に登録してもらい、クラスターの発生に迅速に対応し、感染拡大を防ぐのが狙いだ。市が17施設で働く介護職員にクラスターが起きた施設で働けるかどうかを聞いたところ、約50人が参加の意向を示した。このうち20人ほどが感染者が滞在するレッドゾーンで働けると回答したという。

 市内では昨年、介護老人保健施設「茨戸(ばらと)アカシアハイツ」で入所者と職員計92人が感染し、入所者17人が亡くなる大規模なクラスターが発生し、介護スタッフが不足する事態に陥った。クラスターが発生した高齢者施設では、同じ運営法人内の別の施設から介護スタッフが応援に入ることが多い。調整に時間がかかったり、小規模な法人だと難しかったりして即応できない場合もある。

 27日の研修会には約20人が参加した。市立札幌病院の感染管理認定看護師が新型コロナの知識や防護服の着脱方法などについて講演したほか、アカシアハイツで対応に当たった担当者も当時の状況を語った。養護老人ホームに勤める女性(55)は「自分の施設で起きたら応援が必要になると考え、応募した。クラスターを体験した施設の話は大変役に立った」と話した。

 今後、応募した約50人に正式に登録してもらう。(芳垣文子)