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 「大西洋のハワイ」と呼ばれるスペイン領カナリア諸島に、例年の8倍もの移民・難民がアフリカから押し寄せている。新型コロナウイルスがアフリカ大陸を襲い、欧州へ渡るルートに変化が起きたことが一因だ。観光業に頼る島では「風評被害」を恐れる住民が退去を訴えるデモまで起きた。スペイン政府は不公平な負担を強いているとして欧州連合(EU)に不満を募らせている。(グランカナリア島=疋田多揚)

コロナの影響で観光業が落ち込む一方、例年の8倍もの移民・難民がアフリカから押し寄せているといいます。パリ支局の疋田多揚記者が解説します。

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 西アフリカ沖100~500キロに点在するカナリア諸島は、冬でも20度近くある温暖な気候から、人口の6倍にあたる1300万人もの観光客を例年受け入れてきた。昨年はコロナ禍で観光客が大幅に減少。主要島の一つ、グランカナリア島では昨年12月、空っぽの観光ホテルに囲まれたゴーストタウンのような街中を、アフリカからたどり着いた人々が歩いていた。

小舟に36人、5日目には水尽きた

 マリ人のモハメド・カマラさん(20)は昨年夏、政情が不安定で紛争が絶えない祖国を抜け出し、隣国セネガルへ脱出。祖父と父は戦闘に巻き込まれて亡くなったという。セネガルで漁業で日銭を稼ぎ、11月に密航業者に30万CFAフラン(約5万8千円)を支払い、小舟でカナリア諸島を目指した。

 マリ人男性36人がひしめき合…

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