新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、大阪や東京などでPCR検査が数千円で受けられる民間の検査施設が次々とオープンしている。唾液(だえき)内のウイルスの有無を調べる検査で、医師が診断しないため、陽性か陰性かは確定しないが、感染への不安を抱える人たちの「駆け込み寺」になっている。ただ、陽性の疑いが判明した場合のフォローが課題となっており、国は感染症法を改正し、医療機関との連携を促す考えだ。(川田惇史、山中由睦)
「検査費用3000円」「最短3時間後 検査結果をメールで通知」
拡大する南海難波駅近くのビル1階にある「新型コロナPCR検査センター」。入り口の看板は、検査結果が「最短3時間」で分かることなどをPRしていた=2021年1月13日午後0時27分、大阪市中央区難波千日前、川田惇史撮影
大阪市中央区の南海難波駅近くのビル1階に昨年の大みそかにオープンした「新型コロナPCR検査センター」は、安さと早さをうたった看板が目を引く。ここで記者(37)も検査を受けてみた。
拡大する南海難波駅近くにある「新型コロナPCR検査センター」内の検査ブース。受付で渡された検査キットを使い、仕切りのあるブースで唾液を自分で採取する=2021年1月13日午後0時33分、大阪市中央区難波千日前、川田惇史撮影
発熱などの症状がない人が対象のため、入り口ではセンサーで体温を測定。その後、自動精算機で3千円を支払い受付へ。スタッフからプラスチックの小さな漏斗と筒状の保存容器、保存液などを受け取る。使い方の説明を受けた後、間仕切りのあるブースで自分で唾液を採取し、窓口で保存容器を提出。5分とかからず、センターを出た。
約4時間後にメールで結果が届…
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