西アフリカに「大サハラのイスラム国」 本体との関係は

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ヨハネスブルク=遠藤雄司、イスタンブール=高野裕介
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ニジェール西部の村で起きたイスラム過激派による襲撃で負傷した生存者=9日、AFP時事
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 コロナ禍への対応に追われる各国政府を尻目に、過激派組織「イスラム国」(IS)が攻勢を強めている。アフリカ西部では、ISに忠誠を誓う武装勢力が市民らへの襲撃を繰り返し、活動地域を拡大。かつて「国家」を樹立したシリアイラクでも、大規模攻撃が起きた。(ヨハネスブルク=遠藤雄司、イスタンブール=高野裕介)

「見境なく全員殺しに来た」

 今月2日、西アフリカニジェール西部にある複数の村がバイクに乗った武装集団に襲われ、100人以上が犠牲になった。村人の男性はAFP通信に、「子ども、女性、男性の見境なく全員を殺しに来た」と訴えた。穀物の貯蔵庫なども燃やしたという。

 これまでに犯行声明は出ていないが、複数のメディアが、2015年にISに忠誠を誓い、この地域で攻勢を強める「大サハラのイスラム国(ISGS)」の可能性を指摘する。米国防総省が管轄するアフリカ戦略研究センターによると、ISGSはニジェール、マリ、ブルキナファソの国境地帯で活動。昨年は前年の倍以上の524件の襲撃を実行した。資金源となる金鉱などを手中に収めようと活動地域を拡大し、他の武装勢力との縄張り争いが激化していることが要因の一つとみられる。

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ニジェール西部の村で起きたイスラム過激派による襲撃を生き延び、避難キャンプで水をくむ子供たち=9日、AFP時事

 一方、ナイジェリアとカメル…

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