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 習近平(シーチンピン)国家主席は27日、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の年次報告を受け、香港国家安全維持法(国安法)に基づく統治について、「(香港の混乱で)一国二制度の安定には『愛国者による香港統治』を堅持しなければならないことが再度示された。国家主権と香港の長期安定に関わる根本原則だ」と正当化した。国安法施行後、同法に関する習氏の言及が伝えられるのは初めて。

 国営新華社通信が伝えた。習氏は国安法に絡み、米国から制裁を受けた香港政府関係者についてもあえて言及し、慰問の意を伝えるよう林鄭氏に依頼。バイデン政権に、香港情勢では一歩も引かない姿勢を示す狙いもあるとみられる。

 習氏は国安法に基づく取り締まりを進める林鄭氏について「香港政府を率いて暴力と混乱を抑え、香港を正しい軌道に戻す努力をした」とし、その仕事を「十分に肯定する」と評価した。(北京=冨名腰隆)