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 新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる病床の逼迫(ひっぱく)を受けて、大阪府が軽症・中等症病床がある一定規模の病院に対して、症状が重症化しても治療を継続するように通知していたことがわかった。27日付。

 府内のすぐに患者を受け入れられる重症病床の使用率(運用率)が85%を超えた際に、重症病床のある病院への転院を控えてもらう。新たな重症患者の受け入れが可能な病床を一定数、確保する狙いがあるという。

 対象は、軽症・中等症の患者だけを受け入れている病床300床以上の公立病院と、400床以上の地域医療支援病院の計23病院。府内の運用率が85%に達した日から要請し、緊急事態宣言の期限である2月7日まで、重症患者2人程度の治療を続ける。

 大阪府内では、年明けからの感染拡大に伴い重症者が増え、1月15日には過去最多の187人を記録。27日時点でも182人と高止まりの状態が続き、27日時点の重症病床の運用率は81・6%に達した。

 新規感染者はここ数日200~300人台と比較的落ち着きつつあるが、これまでの府内の感染拡大の傾向をみると、重症患者のピークは感染者のピークから2週間ほど遅れてくると予想されている。吉村洋文知事は27日の記者会見で、「重症者は陽性者の数から遅れて増え始める。重症病床は非常に厳しい状況にある」との認識を示した。(森下裕介)