生徒の個人情報、街でばらまいた疑い 非常勤講師を逮捕

近藤咲子、窪小谷菜月
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 生徒の個人情報が載っている公文書のコピーを街中でばらまいたとして、宮城県警は27日、高校の非常勤講師の男(34)=同県加美町=を地方公務員法違反(守秘義務違反)と業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 若林署によると、男は昨年11月25日~12月9日、仙台市名取市の路上や商業施設など計4カ所で、以前勤務していた県立高校の公文書の写し計7枚をばらまき、教員の通常業務を妨害した疑いがある。

 調べに「(以前勤務していた)学校への不満があった」と話しているという。

 県教育委員会によると、男は2018年4月からこの仙台市内の高校で非常勤講師を務め、昨年9月に自己都合で退職していた。学校は「勤務態度に問題はなく、職員や生徒とのトラブルは把握していない」と説明している。

 ばらまかれた文書は生徒指導に関する会議資料のコピーで、生徒の氏名などが記載されており、学校は持ち出しやコピーを禁じていたという。昨年11月に「資料が放置されている」という連絡が学校にあり、警察に相談していた。

 27日に県庁で記者会見した同校の男性校長は「生徒の権利や情報を守るべき立場の教育者がこのようなことをしたことに大変憤りを感じ、残念に思う。今後は持ち出しを防ぐため、資料を回収するなどの対応を検討する」と話した。(近藤咲子、窪小谷菜月)