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 東日本大震災に伴う福島第一原発事故によって、福島県から避難してきた人が入居している茨城県つくば市並木3丁目の仮設住宅で、入居者がいない空き家が荒らされる被害が相次いでいることが関東財務局への取材で分かった。

 仮設住宅は、かつて国家公務員宿舎として利用されていた建物で60戸あり、原発事故後に国から県に提供され、財務局が管理している。事故の影響で帰還困難区域となっている福島県双葉町や大熊町、浪江町などの避難者が入居している。財務局によると、入居者は一時約40世帯いたが、転居などで現在は9世帯に減っている。

 昨年5月以降、空き家になった平屋建て住宅の窓ガラスが何者かに割られ、水道の蛇口が盗まれる被害が相次ぎ、11月までに20戸で確認された。

 双葉町から避難した入居者の男性(79)は「入居世帯が減って、人気が少なくなって狙われたのかもしれない。敷地内を見知らぬ人が通ると『不審者』と疑ってしまう。見守りを強化してほしい」と訴える。

 財務局は県警にパトロール強化を要請。今後は窓ガラスに板を設けるなどして侵入を防ぐ対策を取る予定という。(小島弘之、鹿野幹男)