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 宮城県は27日、県のホームページ(HP)で公開している新型コロナウイルスの感染者情報のなかで、遺族の同意を得ないまま居住地域が分かる形で患者の「死亡」情報を一時掲載したと発表した。外部からの指摘で発覚した。

 県はこれまで、死亡した患者について「遺族の了承が得られていない」として居住地域などが分からないような形で公表してきた。ところが、患者の年代や性別、居住地域などを載せている県HPの「患者状況一覧表」で、どの患者が死亡したかが分かる状態にしたという。死亡情報が掲載されたのは26日午後5時半~27日午前9時15分ごろで、3277人分の療養状況が表示され、うち死者22人分も載っていた。

 県の説明によると、この一覧表についてより詳しい情報を求める要望が外部からあったため、担当者が独断で内容を変えたという。27日朝に公表の内容が変わっているとの指摘が県に寄せられ、判明した。

 県は、現時点で名前や住所など個人が特定される情報の流出はなかったとして、遺族への謝罪や説明は見送る方針だ。県疾病・感染症対策室は「確認作業や決裁手続きを徹底し、再発防止に努める」とコメントしている。(窪小谷菜月)