掃除は女の仕事? 小学生目線のドラマが問うジェンダー

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川村貴大
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 「ちょっと男子! ちゃんと掃除しなよ!」。ほうきで遊んでばかりの男子たちを、クラスの女子が一喝する。男子のひとりが言い返す。「父ちゃんが言ってたぜ。掃除、洗濯、メシ作んのは女の仕事。男は外に出て働くもんだって」。小学3年生の会話だが、演じているのは大人の俳優たちだ。

 テレビ東京系で放送中のドラマ「直ちゃんは小学三年生」(金曜深夜0時52分、一部地域を除く)。放課後に公園や秘密基地で遊び回り、駄菓子屋でお菓子を食べながらおしゃべりに夢中になる、どこか懐かしいありふれた子どもたちの日常を大人の俳優たちが演じる。

 物語の中心は仲良し男子4人組。明るく素直な「直ちゃん」を杉野遥亮、お金持ちで賢い「きんべ」を渡邊圭祐、貧乏でがさつな「てつちん」を前原滉、心優しく泣き虫な「山ちょ」を竹原ピストルが演じる。

 冒頭では「このドラマの登場人物は誰がなんと言おうと小学生です ご理解ください」という「おことわり」が示される。

 俳優たちの表情や何げないしぐさはまさに小学生そのもの。あまりのリアルさとシュールさに、不思議な笑いがこみ上げてくる。

 同時に、自分と同じ大人たちが演じているからこそ、小学生の彼らが日常の中で直面する「貧富の差」「親の事情で名字が変わる」「女らしさ・男らしさ」といった数々の問題が、ひとごととは思えなくなる。

 プロデューサーの青野華生子さんは次のように狙いを語る。

 「子どもは真実を映す鏡って…

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