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 新型コロナウイルス禍のなかで、異例のキャンプインを迎えたプロ野球。ふだん注目されることは決してないが、プロ選手たちが使う木製バットを、大手スポーツメーカーに供給する老舗が愛知県にある。最近では「黒衣」から脱皮し、野球の本場・米国で自社ブランドでの展開も本格化させている。シーズン開幕に向け、期待と緊張感を高めているのはチームだけではない。

 愛知県東部の豊川市。バットメーカー「白惣(はくそう)」の工場は、閑静な住宅街の一角にある。工具を手にした熟練の職人たちが木材を丹念に削り仕上げていく――。工場を見学させてもらうと、そんな思い込みのイメージとはまったく異なる作業風景を目の当たりにした。

0.1ミリ単位の精度

 厳しく選別され、棒状に整えられた木材が固定されており、削る作業を担っているのは、数値制御で動く工作機械だ。数値はプロの選手ごとにデータ化されているという。重さやグリップの太さといった仕上がりを確認していた従業員は、「0.1ミリ単位の精度」と話す。削り終わったバットはやすりで微細な磨き、塗装などをへて完成する。

 同社は、木製バットを年間10…

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