「長野」で力感じたからこそ 星野リゾート代表の五輪論

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聞き手・構成 山本亮介

 今夏に延期になった東京五輪の開幕まで半年を切った。コロナ禍で開催に懐疑論が出るなか、関係者のインタビューを通じ、改めて大会の意義を問い直したい。

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星野リゾート代表・星野佳路さん

 仮に無観客となっても、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックはこの夏に開くべきだと考えます。努力を重ねた選手たちに成果を披露する場を提供するのが、立候補した都市の本来の役割ではないでしょうか。

 五輪の力を実感した原体験があります。国際会議に出席するため、南米を訪れた時のこと。現地の人から「どこから来たの」と尋ねられ、「1998年に冬季五輪を開催した長野から」と答えると、「おお、あの時の」と返ってきました。「Nagano」を知っていたんです。

 地元で長野五輪を迎えた身としては、県民がもっと主体的に関われなかったか、開催都市の恩恵を後にまでもっと生かす方法はなかったのか、色々な思いがあります。ただ、この時のやりとりには驚かされたし、誇らしくもありました。今も海外ではこの自己紹介を続けています。

 かつて東京五輪について、既存の競技施設がある地方都市で分散開催すべきだと当時の都知事に訴えました。夏の暑さから選手を守る狙いもありましたが、五輪は地方都市の魅力を全世界に発信する絶好の機会だと考えたのが一番の理由です。

 そもそも観光業にとって、大…

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