「全員、神」だから見えた年功序列 五輪の権威どう使う

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聞き手・構成 伊木緑
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 今夏に延期になった東京五輪の開幕まで半年を切った。コロナ禍で開催に懐疑論が出るなか、関係者のインタビューを通じ、改めて大会の意義を問い直したい。

クリエーティブディレクター・辻愛沙子さん

 スポーツドクターの父に育てられたこともあり、スポーツは好きです。東京オリンピック(五輪)も「東京でやるのはうれしいな、1種目くらいは会場で観戦したいな」とは思っていたし、広告界も盛り上がるだろうなと期待していました。五輪に合わせたインバウンドの企画に携わる予定もありました。

 でも、コロナ禍以前から、五輪から心が離れたポイントがいくつもありました。開催費用がどんどん増えたのもその一つ。ビジネスでは見積額で収まらなかったら、担当者の首が飛びます。無償ボランティアはいくら本人たちがやりたがっているからと言っても、労働には対価があたりまえ。「やりがい搾取」です。どれだけ殿様商売なのでしょうか。

 競技場やエンブレムのデザイン、開閉会式に関わる予定だったクリエーターの方々は一人一人は大好きで、「全員、神!」と尊敬する人たちですが、レジェンドばかりをただ集めるよりも、次世代のホープとの組み合わせが見たかった。

 ヒップホップ界には、成功者…

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