バイデン氏、連発する大統領令 「結束」は実現できる?

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ワシントン=園田耕司
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 バイデン米大統領が就任し、1週間がたった。バイデン氏は連日、多数の大統領令に署名し、トランプ前政権からの路線転換をアピールしている。ただ、「結束」を訴えながら、一方的に政策を進める手法には野党・共和党から反発も出ている。

 「私は本日、気候変動という死活問題にかかわる脅威に対処するため、野心的な計画をさらに強化する」

 バイデン氏は27日、ホワイトハウスでこう述べ、気候変動対策関連の大統領令に署名した。政府で横断的に気候変動を重点政策とし、再生可能エネルギーを増やすことによる雇用創出などが盛り込まれた。

 バイデン氏はこの日を「気候問題デー」とも呼んだ。これまでも、「新型コロナ」「経済危機」「人種問題」などと日ごとにテーマを設け、政策を打ち出してきた。就任した20日に地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」への復帰や、新型コロナウイルス感染防止のためのマスク着用キャンペーンに始まった、大統領令などによる権限行使は、40以上に上る。

 バイデン氏メキシコとの国境の壁の建設も中止した。カリフォルニア大デービス校のエリック・ローシュウェイ教授(米政治史)は「バイデン氏大統領令は、トランプ前大統領の象徴的な政策を覆していることが多い」と分析。また、大恐慌が続いていた1932年に当選したルーズベルト大統領も「大統領権限をよく行使した」として、共通点を指摘する。

メリットはスピード デメリットは…

 大統領令の最大のメリットは議会との交渉を気にせず、スピードをもって政策を推進できることだ。ジョージワシントン大のトッド・ベルト教授(米政治)は「党派色が強まる議会を通じた迅速な政策実行は、難しくなっている」と語る。

 ただ、デメリットもある。議…

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