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 新型コロナウイルスの感染拡大で開催への懐疑論が広がる東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを無観客とする可能性について、大会組織委員会の森喜朗会長は28日、「そういうことはしたくないが、それを考えておかないとシミュレーションにならない」と述べた。

 また、組織委などが唱える「安心、安全な大会」をめぐり、「そんな(安心、安全の)判断の基準があるかというと、ないですよ。皆さんが新聞を書くのと同じですよ。ここまで書いた方がいいのか、ぼかしたほうがいいのか、色んなやり方がある。これもですね、安全と安心というのは、みんなが願ってやっているわけですから。事故が起こると思って列車に乗っている人はないし、事故があると思って飛行機に乗る人はいないんじゃないですか」と述べた。

 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長との電話協議後の記者会見で話した。協議では今夏の開催を改めて確認したといい、観客についての議論は「なかった」と強調。組織委内では「色々なことを考えて想定している」とした。2月にIOC、国、東京都、組織委による4者協議を開き、開催に向けた準備を確認していくという。

 バッハ会長は27日のIOC理事会後のオンライン記者会見で、「どんなコロナ対策を講じるかの情報は、辛抱して待ってほしい」と訴えた。無観客について「まだ答えられない。ただ、安全に開催するために必要な措置は全てとる」と話した。