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ワクチン接種と選挙の意外な共通点 「流れそっくり」

新型コロナウイルス

亀岡龍太
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 新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、愛媛県が選挙事務のノウハウを参考に準備を進めている。多くの県民を対象に短期間で公正に行うことが求められるワクチン接種は、「選挙事務の流れとそっくり」と県幹部。近年なかった集団接種も想定している。

 ワクチン接種を円滑に進めるため、県は「ワクチン接種推進班」を14日付で発足。専従職員を当初の5人から11人に増やし、「医療従事者等接種推進」「住民接種推進・市町支援」の2チームで対応にあたっている。その担当課長に選挙管理委員会書記長も兼ねる市町振興課長が就いた。さらに今後は、選管職員の配置も検討しているという。

 県は現在、国が優先対象としている医療従事者や高齢者への接種の準備を進めながら、最も多い一般住民への接種のあり方を検討している。住民への接種は市町が主体になるが、県の担当者は「人口の多い市部は地域の医療機関だけでは追いつかず、集団接種との二段構えになる」とみる。

 ただ、学校などでの集団接種はかつて他のワクチンで実施されていたが、ここ20年ほどは実績がないという。会場には公民館や体育館などが想定され、時間を決めて接種希望者に集まってもらうなどの準備には、かなりの困難が伴う。

 実は、そんな作業に継続的に取り組んできたのが選挙事務を担う選挙管理委員会だ。事前に有権者を把握し、「投票」日を決めて「投票」券を確実に送付する一方、学校など様々な「投票」所を確保し、公正な選挙を運営してきた。「投票」を「接種」と読み替えれば――。しかも選管職員は、各種選挙を通じて各市町の職員ともパイプがある。

 県の担当者は「できるだけ多くの県民にできるだけ早く接種するためには、選管事務を含めて何でも準備に使う」と話している。(亀岡龍太)

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